今年(2016年)2月6日、 糖質制限ダイエット の第一人者でノンフィクション作家の桐山秀樹さんが心不全のために 急死 しました。この急死は糖質制限ダイエットとは無関係と桐山さんの関係者は言っています。しかし、過度な糖質制限ダイエットには危険性があると危惧する専門家もいます。
今回は、糖質制限ダイエットについて解説していきます。
急死の可能性もある?糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットとは
それでは、まず、糖質制限ダイエットは何かを解説していきます。糖質制限ダイエットとはご飯やめん類、パンなどのいわゆる炭水化物を制限していくダイエットです。糖質を制限してみようという考え方は100年近く前からあったようです。
しかし、例えば糖尿病の食事療法としてはカロリー制限が主流で糖質制限はまだ浸透していませんでした。2008年にアメリカの糖尿病学会が食事療法の一つとして発表してから日本にも広がりをみせています。
糖質制限ダイエットのメリット
糖質制限ダイエットの一番のメリットは甘いものや炭水化物を抑えれば、たんぱく質や脂質を気にすることなく取れるということになります。面倒なカロリー計算をせずとも食事ができることになります。
一般的に糖質を体に取り入れると血糖値が上昇します。その血糖値を下げるためにインスリンというホルモンの分泌がなされます。
このインスリンが過剰に分泌されると糖質と結びついて脂肪になってしまします。その状況をつくらないために糖質を制限するのが糖質制限ダイエットのメリットになります。
糖質制限ダイエットのデメリット
日本の糖尿病学会では糖質制限に対しては割と否定的な考えのようです。長期間にわたる臨床データや安全性に科学的根拠がないのが理由のようであります。
気を付けるべき点としては糖質制限しているからと言って牛肉、豚肉中心の食事は危険です。心臓疾患に陥りやすくなります。鶏肉や魚、野菜をしっかり摂ることも大切です。
また、デメリットとしては糖質制限ダイエットをやめたとたんに太りやすくなることです。糖質を抑えていると一時的な糖質飢餓状態に陥ってしまいます。よって、糖質を摂り始めたとたんに糖質の吸収が早まるからです。
糖質制限ダイエットと急死の関係
先に申しました桐山さんの急死は必ずしも糖質制限ダイエットによるものとは断定できません。また、糖質制限ダイエットをすると急死に至るかどうかは専門家でも意見がわかれているところでもあります。
栄養学の観点からすると食事の中で50~60%は糖質の摂取をするべきという栄養学者もいます。人間の指揮命令機関の脳はブドウ糖がエネルギー源であることが大きな理由のようです。
糖質制限ダイエットのやり方として野菜などの食物繊維を含むものを食べてからご飯(糖質)を食べると糖質の吸収や血糖値の上昇を穏やかにするので食事で気を付ければ糖質制限ダイエットも効果があると言われています。
とはいえ、「やり過ぎ」には注意が必要で、安全性に確証がない分、成功者のやり方を鵜呑みにして行うのではなく体調に合わせて行ってください。
最後に
糖質制限の考え方は最近、日本でも議論を呼んでいます。今のところ、糖質制限ダイエットをすると急死に至る可能性が高いと言われているわけではありません。
しかし、糖質も体には絶対に必要な栄養素にもなります。食事の内容などをバランスよく考えて行っていく必要はあります。自分に合った方法で糖質制限ダイエットに向き合ってみてください。
くれぐれも過度な内容では行わないようにしましょう。体調を崩す原因やリバウンドの原因になります。
まとめ
急死の可能性もある?糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットのメリット
糖質制限ダイエットのデメリット
糖質制限ダイエットと急死の関係
最後に