現代はストレス社会といわれるようにわれわれの周りにはいろいろなストレスが存在しているので、その原因からみるストレスの種類を明らかにすることが大切だと思います。ストレスの種類の分け方にはいろいろとありますが、大きく4つに分けて考えてみます。
ストレスの種類としては「心理的ストレス」、「社会的ストレス」、「生物的・化学的ストレス」、「環境的ストレス」に大別して、それぞれにその原因を説明します。
ストレス の種類と原因を解明した中で、われわれはどのような考え方でストレスを 解消 すればよいのかを示します。
ストレスの種類と原因とそれに対するストレス解消の考え方(前編)
ストレスの種類とその原因について
ストレスの一つには漠然とした将来に対する不安などの自己感情から起こる「心理的なストレス」があります。
二番目のストレスは主に人間関係から生じる「社会的なストレス」で、仕事や学校生活から生まれます。
三番目は目に見えない物質によるもので、花粉症などのような「生物的・化学的ストレス」です。
最後のものは季節的に寒いとか暑いとかいった気温によるものと肩こりのような身体的な障害などによる「環境的ストレス」です。
次にこれらのストレスの種類を原因からみて説明します。
心理的ストレス
心理的ストレスには病気、ケガ、疲労、妊娠、出産などの身体的な要因が関係しており、これらの要因からくる不安が大きなストレスとなります。
次には愛する家族(両親、配偶者、子供)・友人やペットなどとの離別・死別などの身近な存在の喪失体験なども心理的なストレスになります。
この他にも思い通りにならない家族やなかなかままならない社会への怒り、恋人との別れなどの失恋、経済的に先が見えない将来に対する不安、さまざまな恐怖、仕事・学業での失敗、受験や会社での挫折なども心理的なストレスの原因となります。
社会的なストレス
人間的な関係から生じる社会的なストレスは学校関係、仕事関係、家庭関係と身近な人間関係から派生しています。
学校関係では最近話題になっているいじめをはじめとして、環境の変化が伴う入学、進級によるクラス替え、親の転勤などによる転校、思い通りにならない学業の不振などがあります。
仕事関係では初めての就職による環境の変化、仕事での責任感の増加する昇進、逆に思いもよらない左遷、大きな環境変化の伴う転勤とそれに伴う単身赴任があります。
自らの転機を求める転職、会社の倒産や人事縮小に伴う失業などがあり、いろいろな成果を求められるノルマの達成などがあります。
家庭関係では新しい家庭を作る結婚生活の開始、就職や持ち家などによる引っ越しがあり、それらの家庭生活にともなう家計に関する心配と子供の誕生による育児に対する不安、子供の成長による反抗期や独立による子離れなどもあります。
家庭不和による別居や最悪の場合には離婚などの不安は本当に大きなストレスになります。
身近な人間関係では家族の中での好き嫌いや性格の問題と配偶者の両親などとの嫁姑の関係、好きになった恋人との関係、マンションや隣近所などでの隣人関係もストレスの要因になります。
職場では上司、同僚部下との関係や取引先との人間関係もうまくやらないとストレスになります。子供の成長にともなうものではPTAの役員とか親同士での関係なども人間関係のストレスとして考えられます。
まとめ
ストレスの種類と原因とそれに対するストレス解消の考え方(前編)
ストレスの種類とその原因について
心理的ストレス
社会的なストレス