日本の健康診断は、子の生れる前からの「母親の妊婦健診」、赤ちゃんの「乳幼児健診」に始まり、学童健診、勤務先健診、そして成人、高齢者と、毎年、年齢に合わせて設定された数多くの「健診」があります。
「健診」とは 健康 診断 を略してそう言い、受けただけで終わりではありません。むしろ 結果 がポイントで、その後の生活が大切なのです。
健康診断は検査結果が「いのち」を救う(前編)
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検査項目の結果と数値
健診は学童期を経ても、社会人では勤務先の健診が春、あるいは秋に準備されています。そのほかにもさまざまな健診があります。世界でも冠たる長寿国のはずですね。
でも、健診を受けても、その検査項目をチェックしていますか?恵まれた健診の環境に、気に止めていない人が意外に多いのです。
検査は、いまでは血液検査と胸のレントゲン、心電図位で多項目を解明できます。忙しくて時間のない人でも、一年に一回は進んでやることで、一年間は自分の体に安心が持てます。
成人の例で言えば、「血圧、脂質、肝機能、血糖、尿検査、腎機能、尿酸、貧血、心電図、肥満度」など、年齢によって項目も変りますが基本は同じです。
また、本人の希望によるオプション(胃、大腸などの内視鏡、前立腺血液検査、乳ガンなどの婦人病、ほか)があります。健診は肉体のバロメーターであり、健康の通信簿と思っていただいてよいと思います。
本人が、若いからと健診を無視すると、とんでもない事態が起きます。やはり成人になって怖いのはガンです。かつては3人に1人はガンに罹ると言われていましたが、現在は2人に1人がガンに罹っています。健診が重要視される理由です。
「再検査」の通知
健診で「再検査」の通知が来ると、誰だって嫌な思いをします。大腸ガンの「検便検査」は簡単に容器に取ることができますが、結構これに引っかかります。この再検査は大腸の内視鏡が主です。何の問題もなければ安心です。でもポリープや、ガンが発見される人もかなりの数います。
まさか再検査を放置する人はいないでしょうが、実はなかには病院に行かない人もいるようです。
結果によっては、治療が待っています。医師に相談して病院の紹介状を貰い、専門医師を訪ねることもあります。薬で治ることも、あるいは万一手術でも、開腹せずに内視鏡での手術となることもあり、早めの対応が必要です。
健診は病気の発見もありますが、健康づくりの指導も年齢に合わせてやってくれます。糖尿病などは若い人も多く参加して、自分の食事療法を栄養士さんと検討するのです。
ヘモグロビン(HbA1C)の数値が決め手になります。1日のカロリーが決められ、食事と運動の指導を受けます。この療法はメタポリックシンドロームの予防にもなります。
まとめ
健康診断は検査結果が「いのち」を救う(前編)
検査項目の結果と数値
再検査の通知