寒くて乾燥した季節には、風邪やインフルエンザなどの菌やウイルスが活発に活動します。その多くは気温15~18度以下、さらに湿度40%以下の環境を好むと言われています。
生活空間の湿度を保つためにまず考え付くのが加湿器の利用ですが、自分のライフスタイルに合った 加湿器 を選ぶことがとても重要です。
加湿器の種類とそのメリット・デメリット
スチーム式加湿器のメリット・デメリット
加湿器がここまで普及する一昔前は、スチーム式が一般的でした。それは日本人の生活の中に昔から当たり前のようにあったものです。例えば石油ストーブの上にやかんを置いてお湯を沸かしているというのは、誰もが見たことのある光景です。
お湯を沸かして蒸気を発生させるというこのスチーム式加湿器は、即効性がありパワーも高く、高温で蒸気を発生させるため、カビや雑菌の繁殖を抑えることができお手入れが楽であるというメリットがありながら、一方で消費電力が大きく、吹き出し口が熱くなるというようなデメリットも持ち合わせています。
特に好奇心旺盛な小さなお子さんがいる家庭では、使用するのに注意が必要な機種といえます。
気化式加湿器のメリット・デメリット
気化式は加湿器がない場合に濡れたタオルを部屋干しする、またはファンヒーターの前に置き、水分を蒸発させ湿度を上げるという方法に似ています。
内部に設置されたフィルターに水分を含ませ、そこにファンで風を送り気化させます。お湯を沸かすわけではないので、消費電力が少ないことが気化式の特徴といえます。さらには熱を発しないため、安全性も高くやけどの心配もありません。
デメリットとしては加湿に時間がかかり、加湿能力も小さいことがあげられます。湿度を50%まで上げるのには、運転し始めてからおよそ1~2時間ほどの時間が必要です。
気化式の場合室温が下がる場合があるので、効率よく湿度を上げるためには室温を高めにすることが必要です。室温を上げるためには暖房器具の稼働が必要なので、気化式の加湿器の消費電力が少なくても、暖房器具の消費電力をプラスして考える必要がありそうです。
超音波式加湿器のメリット・デメリット
超音波の細かい振動で水を微粒子にし、ファンで空気中に拡散します。霧吹きで出てくる細かい水のもっと微粒子版といえば分かりやすいかもしれません。
音も静かでコンパクトなものが多いため、低価格でインテリア性の高いものが人気を集めています。アロマ加湿器としても利用でき、消費電力も少なく加湿能力も高いというメリットがあります。熱を発しないという点で言えば、気化式と同様やけどなどへの安全性は高いといえます。
超音波式の加湿器を使うに当たって注意しなければならない点は、こまめにお手入れをすることです。お手入れをせずに中に入れっぱなしの水を利用した場合、その水に雑菌やカビなどが発生していたとしたら、空気中には雑菌とカビも一緒に拡散されることとなります。
ハイブリッド式加湿器のメリット・デメリット
ハイブリッド式は、スチーム式と気化式の良い所を掛け合わせたものです。気化式では水分を含ませたフィルターに風を当て気化させますが、その風を温風にし、より早くより多く水分を気化させることのできる機種がこのハイブリッド式なのです。
気化式よりも加湿能力が高くなり、その分消費電力は増えますが、お湯を沸かすわけではないのでスチーム式よりは消費電力を抑えることができます。そして超音波式ほどお手入れの手間もかかりません。安全性についても蒸気の温度は低く、火傷などの心配はありません。
それぞれの加湿器のいいところを備えているハイブリッド式ですが、そのデメリットは加湿器自体の価格が比較的高いというところにあります。
加湿器を選ぶ時、最初に重視するのは電気代なのか、それとも性能なのか、安全性なのか、価格なのか、自分にとってどのタイプがベストかを知ることが大切です。
ハイブリッド式はどの基準も満たしているような、それでいてここだけは譲れないというような部分では目立つところがないというイメージがあるようです。
ペーパー加湿器
ペーパー加湿器は気化式の加湿器と原理は同じです。気化式と違うのは電気を使わず、エコ加湿器とも呼ばれているところです。加湿能力については決して高くはありませんが、オフィスのデスク上や自宅の書斎など自分のためだけに置く加湿器としては最適かもしれません。
現在はデザイン性も高く、おしゃれでかわいいペーパー加湿器がたくさん販売されています。エコでおしゃれで気軽に取り入れられるペーパー加湿器も、利用用途によって取り入れる価値がありそうです。
まとめ
加湿器の種類とそのメリット・デメリット
スチーム式加湿器のメリット・デメリット
気化式加湿器のメリット・デメリット
超音波式加湿器のメリット・デメリット
ハイブリッド式加湿器のメリット・デメリット
ペーパー加湿器