「カリウムの入った飲み物を美味しく飲むために(前編)」では、カリウムにはどのような働きがあるのか、またカリウム不足やカリウムの過剰摂取がどのような症状を引き起こすのかご説明いたしました。
後編では、 カリウム の含まれる美味しい 飲み物 をご紹介いたします。カリウムはヒトにとって欠かせない栄養素です。
カリウムの入った飲み物を美味しく飲むために(後編)
ゴーヤ茶の作り方
ゴーヤ茶は手作りもできます。作り方はゴーヤを縦半分に切り、種とワタをかき出します。
実のほうは1センチぐらいの幅に切ります。ワタと種をわけます。ゴーヤと種を天日干しします。皿の上にキッチンペーパーを広げて、その上にゴーヤと種を重ねないように置き、晴天で風通しがよい場所で約2日ほど、カラカラになるように干します。
天日干しができない場合や、急いでいる場合は、500Wの電子レンジで約3分加熱します。さらに、ゴーヤと種を裏返して、約3分再加熱して乾燥させます。
また、フライパンにゴーヤと種をいれて薄茶色になるまで乾煎りします。青臭さがとれて香ばしい風味になります。だいたい、ゴーヤ100gから約5g(目安)のゴーヤ茶が作れます。乾燥したゴーヤ茶は密閉できる容器かビニール袋などに入れて湿気を吸わないようにして保管しましょう。
ゴーヤ茶の入れ方は、急須に乾燥させたゴーヤを入れて熱湯を注ぎ、約5分蒸らしてからいただきます。なお、腎臓病の治療を受けているなど、カリウムの摂取に制限がある方は控えてください。
カリウムは浮腫(むくみ)を解消する
カリウムは浮腫みを解消する働きがあります。そもそも浮腫とはどうのようにして発生するかを説明しましょう。
一日に摂取する塩分の適正量は6gとされています。塩分を摂取しすぎた場合、血液中の塩分が体内の細胞の方へ浸みだしていきます。塩分には水分を吸収する特性があるのですが、細胞内に取り込まれた塩分は、そこで水分を吸収し、その結果として浮腫が発生します。
カリウムには血液中の塩分を尿とともに排泄する働きがありますので、塩分が原因で浮腫が発生している場合、カリウム摂取によって浮腫の解消が期待されることになります。
カリウムはほとんどの食品に含まれています。上手にカリウムを摂取するためには、どの食品にどのくらのカリウムが含まれているのか、あらかじめ知っておくことです。
インターネット上には、カリウムの目安量を一覧表にして表示しているサイトがあります。「カリウム 分量を知る」といった言葉で検索してみましょう。
フルーツジュースのカリウム
以下にフルーツジュースのカリウム量を示しておきます。数字は材料や加工方法などで変わってきますのであくまでも目安としてご参考ください。
フルーツジュースのカリウム量 (いずれも200mlあたりの分量)
- パイナップルストレート 420mg
- オレンジ/みかんストレート 260mg
- オレンジ20%果汁 42mg
- りんごストレート 154mg
- りんご30%果汁 48mg
- ぶどうストレート 60mg
- ぶどう10%果汁 6mg
カリウムはヒトにとって欠かせない栄養素です。しかし過剰摂取も、不足しても、悪影響が懸念されます。バランスの良い食事で健康促進に役立てましょう。
まとめ
カリウムの入った飲み物を美味しく飲むために(後編)
ゴーヤ茶の作り方
カリウムは浮腫(むくみ)を解消する
フルーツジュースのカリウム