「寿命診断」という言葉を耳にする機会が増えてきました。誰でも自分の余命に関心が強く、この言葉には強い刺激を受けて反応してしまうものだと思います。
ここでは「 寿命診断 」という言葉の背景から実例、そして分析と今後の展開について解説します。
寿命診断を謙虚に受け止め今後の余生を豊かに(前編)
寿命診断とは
5年に1度、厚生労働省から発表される日本人の平均寿命によると女性が86歳、男性が79歳という値になっているのは周知の事実です。しかしあくまでこれは平均値であり現在生まれた赤ちゃんの平均寿命を表す値です。
人間は、自分はいつまで生きられるのだろう?という漠然とした思いを常に意識し、少しでも寿命を伸ばせるよう日々の生活にも注意して健康長寿に努めているものです。
そのため過去には呪術や占いによって「寿命診断」が行なわれ、出された結果に一喜一憂したという歴史も人類には数多く存在しています。
しかし近年の医療技術の進歩、特にIT革命を背景とする大規模なデータ解析を元に細胞学・遺伝子工学などは目覚ましい発展を遂げ、より客観的に、定量的に、かつ論理的に根拠を示した診断として「寿命診断」が行なわれ、一般に認知されるようになってきました。
説得力のある科学的根拠に基づく「寿命診断」を素直に受け止め謙虚に自分の生活習慣を見直して、今後の余生を豊かに歩むために活かすことが最大の目的だと思われます。
寿命診断の例1
順天堂大学大学院医学研究所の客員教授、白澤卓二氏が発案した18の質問による寿命計算法。2013年6月にテレビで放送され、一躍注目を浴びた寿命診断です。
まず、男性は79、女性は86から始めます。
- 30歳未満の年齢を基準に、実年齢によって加点
- 居住区が人口1万人未満か200万人以上かで加点減点
- 高学歴で加点
- 高年収で加点
- 65歳以上で働いていれば加点
- 祖父母のうち一人でも85歳以上まで生きていれば加点
- 祖父母4人とも80歳以上まで生きていれば加点
- 両親のどちらかが50歳未満で心臓病か脳卒中で亡くなっていれば減点
- 同居人ありか一人暮らしで加点減点
- 一人暮らしの年数に応じ減点
- 体を動かす仕事かデスクワークかで加点減点
- スポーツの習慣の程度で加点減点
- 長すぎる睡眠で減点
- 幸せ実感度で加点減点
- 性格自己判断で加点減点
- 喫煙量によって減点
- 定期的に健康診断を受けているかどうかで加点減点
- 体重が標準を超えている度合いに応じ減点
これで得られた数字が寿命診断の結果、すなわち自分の推定寿命年齢ということになります。
寿命診断の例2
2014年8月にテレビで放送された寿命診断です。これはアメリカで研究されて、生命保険会社も活用する方法だと言われています。
まず、男性は79、女性は86から始めます。
- 同居人ありか一人暮らしで加点減点
- 一人暮らしの年数に応じ減点3 高学歴で加点
- 幸せ実感度で加点減点
- 性格自己判断で加点減点
- 30歳未満の年齢を基準に、実年齢によって加点
- 祖父母4人とも80歳以上まで生きていれば加点
- 両親のどちらかが50歳未満で心臓病か脳卒中で亡くなっていれば減点
- 定期的に健康診断を受けているかどうかで加点減点
- 高学歴で加点
- 高年収で加点
- 長すぎるか短すぎる睡眠で減点
- 体を動かす仕事かデスクワークかで加点減点
- スポーツの習慣の程度で加点減点
- 喫煙量によって減点
- 体重が標準を超えている度合いに応じ減点
これで得られた数字が寿命診断の結果、すなわち自分の推定寿命年齢ということになります。
まとめ
寿命診断を謙虚に受け止め今後の余生を豊かに(前編)
寿命診断とは
寿命診断の例1
寿命診断の例2