近年、 肥満児 が急増して社会問題となっています。日本では10人に1人が肥満児といわれ、30年前の約2倍の数です。戦後の貧しい日本では考えられなかったことで、豊かになったこと、食生活の欧米化が原因として考えられます。
肥満は子供の将来に大きな影響を与えますので、親が正しい知識を持って防がなければなりません。
子どもを肥満児にしないためには
日本で肥満児が急増
肥満児とは15歳以下で標準体重の20%以上重く、体脂肪が男子で25%、女子で30%を超える子どものことを指します。現在の日本で肥満児が急増していている背景には豊かさと、食文化の変容があります。
貧しい時代の日本は節制が求められ、暴飲暴食などは考えられませんでしたが、現代の日本なほとんどの人が食べ物に困ることはありません。そのため特に自制心が低い子どもは親が止めなければ食べたいものは好きなだけ食べてしまい、肥満児になりやすくなるのです。
また日本の古くからの食文化である和食は栄養のバランスが良く、カロリーも低いのですが、現代人は和食を離れ、カロリーの高い欧米化の食生活に移っています。そのためカロリーの過剰摂取になり肥満児を生んでしまうのです。
肥満児は危険
成長期の子どもはよく食べて、よく寝ることが良いといわれていますが、過剰は良くありません。肥満が子どもの健康に与える影響は大きく、小児高血圧症、高脂血症、糖尿病、心肺機能の低下、月経異常、骨折といったことが起こりやすくなります。
高血圧、高脂血症、糖尿病は成人だけの病気ではなく、最近では小児でも病気に掛かります。心肺機能の低下は肥満体で大きな体でも心肺は成長段階ですので、心肺機能に負担が掛かり、機能が低下します。女子の場合は卵巣ホルモンのバランスが崩れて月経異常も起こります。
また、肥満児の80%は成人になっても肥満であるというデータがあり、子どもの頃は病気に掛からなくても、将来的に生活習慣病に掛かるリスクは上がります。
バランスの取れた食事をよく噛んで食べる
子どもを肥満児にしないためには、ある程度は親の力が必要になります。子どもは節制することが難しいので親が管理しなければなりません。
肥満予防に効果的なのが、バランスの取れた食事とよく噛んで食べること、運動することです。
子どもはハンバーグやカレー、ラーメンなど味の濃いものを好みますが、味の濃いものは高カロリーになります。
そのため毎日の食事で子どもが喜ぶものばかり出すのではなく、バランスの取れた食事を出すことが親の役目です。
特に野菜を多く使うことが大切で野菜に含まれるビタミンやミネラルが不足すると代謝が落ちて太りやすい体になります。1日の野菜摂量を目標350グラムに設定して食事に野菜を多く取り入れるのが良いでしょう。
次によく噛んで食べるのが大切なのは食べ物をよく噛むことで満腹中枢を刺激して、食事の量を減らすことができるのです。食べる量が減ることで自然と肥満が解消されていきます。
これは親が管理することができないので子どもに教えることをします。子どもによく噛んで食べることを教えて、親も一緒によく噛んで食べるのが良いでしょう。
運動する
運動することも肥満解消に効果的です。運動してエネルギーを消費することで脂肪を体に溜め込まずに済みます。最近は公園の減少やスマホ、ゲームの発展で子どもが外で遊ぶ時間が減っているといいます。やはり子どもは外で元気に遊ぶことが仕事で遊ぶことで体が健康になるのです。
そのため、親は子どもが小さければ一緒に遊んであげることが良いでしょう。体を動かせば疲れて早く寝るので規則正しい生活にもなります。
日本で社会問題となっている肥満児ですが、子どもを肥満児にしないためには、以上のような親のサポートが大切になります。
まとめ
子どもを肥満児にしないためには
日本で肥満児が急増
肥満児は危険
バランスの取れた食事をよく噛んで食べる
運動する