魚は健康に良いから食べた方が良いと子供の頃から言われて育った方が多いと思います。魚には身体を作るうえで大切な栄養素が多く含まれています。カルシウム、タウリン、ビタミンA、B、D、E、鉄分、亜鉛、サレンなど魚の種類によって含まれるものは違いますが栄養豊富であることは間違いありません。
魚 の栄養素の一つに DHA があり、その効果がすごいと話題になっています。
魚に含まれるDHAがすごい
DHAとは
DHAとはドコサヘキサエン酸のことで魚に含まれている油です。その油にはさまざまな効能が確認されています。血液をサラサラにする、生活習慣病の予防や改善、脳の発育、免疫力の向上など現代の人にとって非常に大切な効果を発揮します。
DHAを多く含む魚は主にイワシ、カツオ、サンマなどの青魚です。肉や野菜、果物、海藻類にはほとんど含まれていません。最近ではDHAのサプリメントが販売されていますが、食べ物から摂取するには魚を食べなければなりません。
生活習慣病の改善と予防
DHAの摂取は生活習慣病の改善と予防に効果的です。生活習慣病とは生活習慣の乱れ、運動不足、喫煙が原因で血液中の中性脂肪やコレステロールが増加して血液がドロドロになり、血管が固くなりしなやかでなくなります。血管にしなやかさがないと血管が詰まり、脳卒中の原因になります。
DHAは血液をサラサラにする効果があるので継続的な摂取でドロドロの血液を正常に戻して血管もしなやかにしてくれます。もちろんDHAを摂っているだけで、食生活、運動不足、喫煙習慣を見直さなければ生活習慣病は改善されませんが、DHAは改善の手助けとなってくれます。
脳の発育
DHAは脳の発育に効果的です。人間の脳や神経組織が発達するのにDHAが欠かせないからです。
1970年代に日本人の頭の良さは魚中心の食生活が影響しているかもしれないといった報告から世界中でDHAが注目をされ、さまざまな研究がされてきました。
オックスフォード大学の研究では1日600mgのDHAを摂取した児童とそうでない児童の読解力を比較したところ、摂取していた児童のほうが優れているといった結果が報告されています。魚を食べると頭が良くなるというのはまさにその通りです。
免疫力向上
免疫力の向上もDHAの効能の一つです。現代は花粉などのアレルギーに悩まされている方が非常に多くいますが、免疫力向上によってアレルギー改善されるといわれています。
シクロオキシゲナーゼという酵素がアレルギーを促進する原因ですが、DHAはそのシクロオキシゲナーゼを抑制するちからがあります。毎年悩まされている辛い花粉が改善されます。
他にもインフルエンザの予防にも効果的だという研究発表もされています。DHA研究の第一人者で早稲田大学の矢澤一良教授がDHAはインフルエンザウイルスの感染予防に効果が期待できるという報告をしています。もちろん免疫力の向上で風邪も引きにくくなります。
DHAはすごい
栄養豊富な魚の一つ栄養素に過ぎないDHAですが、その効果は驚くべきものです。
生活習慣病の予防や改善、脳の発育、免疫力の向上など子供から大人まで幅広い世代の健康に効果的です。日本の古くは魚中心の食生活でしたが、近年の食生活は欧米化しています。魚は調理や骨などの処理が面倒なことから魚離れが深刻化しています。
魚に含まれるDHAは現代人の健康にとって必要不可欠な栄養素ですので、魚を食べる習慣を取り戻すことが大切です。
DHAのサプリメントも存在しますが、サプリメントは補助的な役割ですので、食生活の中に魚を取り入れていくことをすべきでしょう。日本の古き良き魚中心の食生活を取り戻すのがいいかもしれません。
まとめ
魚に含まれるDHAがすごい
DHAとは
生活習慣病の改善と予防
脳の発育
免疫力向上
DHAはすごい