近年はさまざまなダイエット法がメディアなどで紹介されています。その一つが糖質制限ダイエットで、日頃の食事の中で糖質を控えればダイエット効果が期待できるというものです。
高い効果があると話題になっている一方で実は 糖質制限 は 死亡 リスクが上がるということをいわれています。
糖質制限は死亡リスクが上がる!?
糖質制限ダイエットとは
糖質が多く含まれる米、パン、麺類、芋類、菓子類などの炭水化物を制限するダイエット法で、糖質以外の脂質やたんぱく質であれば自由にお腹いっぱい食べることができることからストレスが少なく、今までダイエットが続かずに挫折していた方からも継続しやすいダイエットとして注目され、人気を集めています。
最近ではダイエットに定評のある有名なジムが糖質制限を導入していて、芸能人がダイエットに成功するといった情報がメディアにも流れることでより一層注目を集めています。肥満体の芸能人がスリムな筋肉質に生まれ変わる映像は糖質制限の魅力を上げています。
リスクのあるダイエット
注目を集めているダイエット法ですが、2013年に糖尿病学会が異例の発表をしています。糖質制限への提言として、体重の適正化は運動と共に食事で指導すべきであり、炭水化物を極端に制限する方法はリスクがある。というものでした。
短期的にみれば体重が落ちて、血糖値が下がり、血圧が正常になるので健康なダイエット法と思われがちですが、長期的に続けていると健康に及ぼす影響が大きいのです。
その理由として糖質は人間にとって不可欠な栄養素であるため、長期的に制限を続けると身体に悪い影響がでてしまうということです。この結果は日本でもアメリカでも公式に発表されています。
日本とアメリカの論文
2013年に国際医療センターが発表した論文によると、糖質制限を5年以上続けると死亡リスクが1.3倍上がるといいます。
健康な30歳以上で約27万人を選び、5~26年間に渡り、追跡調査をして炭水化物などの糖質摂取を30~40%と60~70%のグループに分けて分析した結果、糖質制限ダイエットを5年以上続けると死亡リスクが高まるという結論がでています。
やはり長期的に続けることで体に悪い影響が出るということです。
アメリカではNIHの論文に信憑性があり、1980年、または1986年から約20年に渡り追跡調査したところ、死亡率が1.12倍高くなるという結論が出ています。
1986年は女性、1986年は男性の調査を始めました。やはり短期的には健康に良い影響を与えるも、長期的には悪影響を及ぼすといいます。
糖質制限ダイエットは長期的に実践すると死亡リスクが上がるというのは日本でもアメリカでも公式に発表されているのです。
長い年月をかけての分析結果の発表ですので、信憑性があると思われます。公式に発表されているにも関わらず、人気を集める糖質制限はやはり短期的には高い効果が期待できるのでしょう。
長期的な糖質制限は危険
結論として糖質制限ダイエットは短期であれば血圧を正常にして、血糖値を下げ、減量することができる素晴らしいダイエット法ですが、5年以上の長期間続けると体に悪影響を及ぼし死亡リスクを上げてしまう怖いダイエット法になります。
糖質制限ダイエットをするのであれば、短期的に実践して一度体重を落とし、その後は糖質制限をやめ、運動などで体重を維持していくことが健康なダイエットではないでしょうか。
糖質は人間に欠かせない栄養素ですので、摂りすぎはいけませんが、バランス良く摂らなければ、必ず体が悪くなります。そのため、長期の糖質制限ダイエットは効果があってもやるべきではありません。いくら体重が落ちても体が健康でいなければ元も子もありません。
ダイエットをするのであれば、健康に痩せるというのを前提に考えましょう。
まとめ
糖質制限は死亡リスクが上がる!?
糖質制限ダイエットとは
リスクのあるダイエット
日本とアメリカの論文
長期的な糖質制限は危険