国民の医療費は年々増加しています。少子高齢化で医療を受ける機会が多い高齢者が増えているのと、高齢になると健康診断を受ける機会が少なく、早期発見や予防ができないからです。 健康 診断 を 義務 化することで病気を未然に防ぐことができます。
日本の健康保険では74歳以下の方は健康診断を受ける実施義務がありますが、75歳以上は努力義務にとどまっているので義務化する動きがでています。
健康診断の義務化で病気を予防
高齢者の健康診断
会社に雇用されている方は年に1回健康診断を受けていることが多いです。
しかし、雇用されていない自営業やフリーランス、定年退職をした高齢者で健康診断は74歳以下で実施義務、75歳以上は努力義務で強制力があるわけではないので受けていないケースが特に高齢者に多くあります。
費用が実費になり、自分は病気にはならないであろうといった気持ちや面倒だからといった理由で受けていない事があります。
しかし、高齢者は老化と伴に病気に掛かりやすくなり、病気の発見が遅れると重篤化や後遺症などがあるので、必ず年1回の健康診断は受けるべきでしょう。健康診断で病気の早期発見や予防につながります。
フリーランスや自営業
現代は昔に比べてフリーター、フリーランスなどさまざまな新しい働き方が増えました。雇用されずに自由に働くことがあり、そうした場合は健康診断も自分で受けなればなりません。
雇用されていれば健康診断を受ける習慣はありますが、フリーの場合は健康診断のことなどまったく考えず、74歳以下は実施義務とされていることすら知らないことがあります。
また費用も実費になり、一般的な費用で約1万円、決して安くはないので自分は健康だと思っている若者はますます健康診断を受けなくなります。
生活習慣病を早期対策
生活習慣病とは偏食、喫煙、飲酒、運動不足などの生活習慣が原因で高血圧、肥満、糖尿病になり、悪化するとがん、脳卒中、心筋梗塞などにつながる病気です。生活習慣病の早期発見、予防するには健康診断が有効です。
現在、健康診断ではメタボリックシンドローム検査が義務付けられています。
メタボリックシンドロームとは内蔵脂肪がどれだけ蓄積されているかというもので腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上、またはBMIが基準以上で中性脂肪が50以上、HDLコレステロールが40未満、上の血圧が130以上、下の血圧が85以上、空腹時血糖110以上で2つ以上あてはまればメタボリックシンドロームであり、生活習慣改善の指導対象となります。
生活習慣病予備群を早期対策することで予防することができます。
高齢者の健康診断を義務化
国は高齢者の健康診断受診を法律で義務化する検討がされています。75歳以上の人口は約1,600万で医療費は約15兆円で全体の約4割を占めています。
75歳以上の高齢者にも健康診断を義務化することで病気の早期発見、予防につながり医療費の削減に繋がるので、国が補助金を出して義務化する方向で進んでいます。
病気を予防する意識を持つ
国が全国民に健康診断の義務化をすることは大切ですが、それ以上に国民一人一人が病気を予防する意識を持つことが重要です。
いくら毎年健康診断を受けていてもメタボリックシンドロームの診断を受けて生活習慣の指導を受けても本人が改善しなければまったく意味がありません。健康診断を受ける意味を考えて理解する必要があります。
健康診断は病気の早期発見、予防に非常に効果的ですので、年1回の健康診断の受診は自分の意識の中でも義務化すべきでしょう。それが国の医療費の削減、個人の健康に繋がりますので、国と個人の両方にメリットがあります。
まとめ
健康診断の義務化で病気を予防
高齢者の健康診断
フリーランスや自営業
生活習慣病を早期対策
高齢者の健康診断を義務化
病気を予防する意識を持つ