風邪の菌は、体力が減少したときに体に侵入しやすいと言われています。そうなると栄養バランスを考え、体力の回復や維持の助けになる栄養を摂ることで、風邪をひきにくいからだを作ることができることになります。
では、具体的にどのような 食べ物 が 風邪予防 に効果的なのかを考えてみます。
風邪予防に効果的な食べ物
ビタミンCでウイルスに対する抵抗力をつける
ビタミンCはウイルスに対する抵抗力を高めると言われています。しかも免疫力を強化し、ウイルスを撃退して風邪の回復を早める働きをもっています。
ではビタミンCをたくさん含んでいる食材は何かというと、果物の中では柑橘類であるオレンジやグレープフルーツ、いちご、キウイフルーツなど。野菜では、パプリカが普通のピーマンの倍以上のビタミンCが含まれているので、積極的に食事に取り入れたい食材です。
その他にもアセロラジュースなどもビタミンCが豊富なことで有名です。
たんぱく質で抵抗力を維持する
免疫細胞は、実はたんぱく質からできています。そのため、たんぱく質が不足することで免疫細胞は減少して、抵抗力が落ちてしまいます。
抵抗力が落ちると、風邪をひきやすくなってしまうので、たんぱく質が豊富な肉類、特に鶏のささみや鶏胸肉、豚のヒレ肉、豚もも肉などがおすすめです。豚肉には疲労回復に必要とされるビタミンBも豊富に含まれています。
その他にはいわしやあじ、さば、まぐろなどの赤身の魚にはたんぱく質が多いと言われています。しかも、脂がのったまぐろやさばなどの魚には、炎症を抑える効果のあるオメガ3脂肪酸が含まれているので、風邪予防には最も効果的な食べ物と言えると思います。
きのこ類で免疫力を高める
きのこ類はたくさん種類もありますが、基本的にどのきのこでも免疫力を高める抗酸化物質が含まれています。その中でも、マッシュルームは抗ウイルス性のたんぱく質の製造を増やし、風邪を引き起こす菌を追い出してくれます。カリウム、ビタミンB群などの栄養も豊富です。
発酵食品で善玉菌を増やす
発酵食品とは食品を発酵させることで、風味が増し、栄養価も高くなる食品のことです。発酵食品は免疫力を高めて、風邪を予防する効果もあると言われています。
人間の腸には100兆個の菌が存在していると考えられていて、その中でも悪玉菌が増えてしまうと、さまざまな臓器が障害を受けてしまうため、悪玉菌を抑えて善玉菌を優位にすることが必要になります。この善玉菌を増やすのに効果的なのが、発酵食品にも含まれている乳酸菌なのです。
乳酸菌は有害な菌からからだを守ってくれる作用があります。このことによって、免疫力が高まり、風邪予防にもつながるわけです。
にんにくの強力なパワーで風邪を撃退する
にんにくは滋養強壮作用がある食材としても有名なのですが、にんにくの有効成分であるアリインやアリシンには強力な抗菌、殺菌作用があり、この効能によって、ウイルスを死滅させ、弱体化させることでからだへの感染を防ぎ、風邪やインフルエンザを予防してくれるのです。
にんにくのサプリメントをとったことで、風邪の治りが早くなったという研究結果も出ています。
野菜の中ではサツマイがβカロチンを多く含んでいて、これがリンパ球(免疫細胞)の機能を増幅し、ウイルスを早く撃退してくれます。他にも「王様の野菜」と呼ばれるほど栄養価の高いモロヘイヤやほうれん草、にらなどもカロテンの多く含まれている野菜です。
こうやって考えてくると、いかに栄養バランスの良い食事が風邪予防に良いかがわかります。もうひとつ大事なことは、あったかいメニューでからだを冷やさないようにすることです。
からだがあたたまり、血液循環が良くなることで、ウイルスの侵入を防ぎ、外敵と戦う免疫機能を高めることができます。
まとめ
風邪予防に効果的な食べ物
ビタミンCでウイルスに対する抵抗力をつける
たんぱく質で抵抗力を維持する
きのこ類で免疫力を高める
発酵食品で善玉菌を増やす
にんにくの強力なパワーで風邪を撃退する