『風邪は万病のもと』と古くからいわれているように、風邪を侮ってはいけません。特に高齢者は一度風邪を引くと治りづらく、拗らせて重篤化するケースがあります。
そのため、風邪は引く前に予防することが大切です。上手に ビタミン を摂取することで 風邪予防 ができるということをご存知でしょうか。
ビタミンで風邪予防ができるって知ってる?
風邪を予防する方法
季節の変わり目やインフルエンザが流行る冬の寒い時期は風邪を引きやすくなります。風邪は「風邪症候群」といい、鼻やのどの急性炎症です。ウイルスが粘膜から侵入してくしゃみ、鼻づまり、鼻水、のどの痛み、せき、発熱などの症状が起こります。
風邪を予防するにはウイルスを身体に侵入させないか、免疫力を高めて侵入しても消滅させる方法があります。一般的な風邪予防でウイルスを侵入させない方法は手洗いうがい、マスクの着用、加湿などがあります。
免疫力を高める方法は睡眠、適度な運動、栄養補給があります。ウイルスを侵入させないのと免疫力を高めて消滅させるのは風邪予防でどちらも大切になりますが、ビタミン摂取はその両方が可能なのです。
粘膜を強化するビタミンA
ビタミンには合計で13種類あり、その効能はさまざまです。風邪予防に効果があるのはビタミンA、C、Dです。まず、ビタミンAは粘膜を強化する作用があり、ウイルスの侵入を防ぐことができます。
動物性食品に含まれるレチノールと植物性食品に含まれるカロテンがあり、カロテンには免疫力を高める作用も併せ持ちます。レチノールを含む食品はレバー、うなぎ、たまご、牛乳でカロテンを含む食品は小松菜、ニンジン、かぼちゃなどの緑黄色野菜です。
免疫力を高めるビタミンC
ビタミンCには免疫力を高める作用とウイルスを撃退して治癒を早める作用があります。ビタミンCを含む食品はレモン、イチゴ、キウイフルーツ、柿、ブロッコリー、じゃがいもなどです。風邪を引いた時にホットレモンが良いと言われるのはビタミンCを補給して治癒を早めるためでしょう。
しかし、風邪を引いてからビタミンCを摂るよりも、風邪を引く前から摂っていたほうがビタミンC本来の免疫力を高める効果が発揮しやすいので、できれば風邪を引く前にビタミンCを摂りましょう。
免疫機能を調整するビタミンD
意外と知られていないのがビタミンDの存在です。最近の研究で感染症の予防に効果があるということがわかっています。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進しますが、併せて免疫機能を調整する働きもあります。
冬の間にビタミンDを摂っていた子供と摂っていない子供でインフルエンザの感染率を比べたところ摂っていた子供の感染率は摂っていなかった子供の半分以下という結果がでています。ビタミンDは魚介類に多く含まれていて、しらす、ニシン、サバ、サンマが豊富です。
風邪は予防が大切
風邪は引く前の予防が大切です。引いてからビタミンや栄養あるものを摂っても手遅れです。風邪を予防するには粘膜を強化してウイルスを体内に侵入させないか、免疫力を高めて侵入したウイルスを消滅させる必要があります。
ビタミンA、Dは粘膜を強化して、ビタミンCは免疫力を向上させますので、このビタミンの作用を使えば風邪を予防できるのです。
もちろん、ビタミンを摂っていれば全く風邪を引かない訳ではなく、睡眠や運動も大きく関係していますので、睡眠と運動が不足していれば、ビタミンが作用しても風邪を防ぐ可能性が下ります。
しかし、日頃からバランスの取れた生活をしている方でビタミンを摂取すれば風邪を防げる可能性は高いでしょう。冬の風邪が流行る時期はビタミンで風邪を予防しましょう。
まとめ
ビタミンで風邪予防ができるって知ってる?
風邪を予防する方法
粘膜を強化するビタミンA
免疫力を高めるビタミンC
免疫機能を調整するビタミンD
風邪は予防が大切