漢方薬 にも 副作用 はあります。漢方薬は自然由来の生薬を原料に作られているので、副作用がなく安全とのイメージを持っている方もいるかもしれませんが、漢方薬も薬ですので、副作用はあります。ただし、西洋薬と比較して副作用の程度は軽く、頻度も低いと言われています。
漢方薬に副作用ってあるの?
漢方薬の副作用とは
漢方薬による副作用は主に4つあります。
1つ目は、胃もたれ、吐き気、胃痛、下痢などの胃腸症状です。この胃腸症状が漢方薬の副作用の中で最も多い症状です。2つ目は、発疹、かゆみ、じんましんなどの皮膚症状です。
3つ目は、のぼせ、不眠、動悸などの精神神経症状です。4つ目は、アレルギー反応です。漢方薬も食物と同様にアレルギー反応を起こすことがあります。
また、症例数は少なく発症率も低いものの、間質性肺炎や偽アルドステロン症といった重篤な副作用があらわれる場合もあります。間質性肺炎では、息切れ、咳、発熱といった症状があらわれ、偽アルドステロン症では、血圧の上昇、むくみ、筋肉の痙攣といった症状があらわれます。
少しでもおかしいと感じた場合は、医師や薬剤師に相談することが大切です。
副作用の原因は
漢方薬の副作用の原因は主に2つあります。
1つ目は、体質に合っていない漢方薬を服用していることです。漢方では、患者一人一人の個人差に着目して治療を行います。その人の体質や抵抗力などを考慮し、「証」という基本概念をもとにタイプわけを行い、証に合った漢方薬を処方します。
例えば、同じ症状に対しても、体力のある人と虚弱体質の人では証が異なるので、処方される漢方薬も違ってきます。
2つ目は、飲み合わせが悪いことです。一般的に、薬を処方してもらう際には、薬剤師が飲み合わせを確認し、服薬管理を行います。漢方薬も薬ですので、飲み合わせを確認することが必要です。
漢方薬に含まれる生薬の成分量はそれぞれの漢方薬によって定められていますので、複数の薬を飲む場合には、成分の重複による過剰摂取に気を付ける必要があります。また、成分同士に好ましくない相互反応が起こる飲み合わせにも注意が必要です。
副作用を防ぐためのポイント
漢方薬の副作用を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。ポイントは4つあります。
1つ目は、体質に合った漢方薬を飲むことです。そのためには、医師や薬剤師の指導のもとで服用し、少しでもおかしいと感じる場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。自己判断で体質に合わない漢方薬を服用し続けることは危険です。
2つ目は、漢方薬を長期服用する場合は、特に飲み始めに注意することです。漢方薬は作用がおだやかなので、長く服用しないと効かないというイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、漢方薬の種類によっては即効性があるものもあるので、飲み始めに注意をする必要があります。
3つ目は、飲み合わせに注意することです。他に服用している西洋薬やサプリメントに含まれている成分の重複による過剰摂取や、成分同士の相互反応に注意するためにも、医師や薬剤師に相談するのが良いでしょう。
4つ目は、副作用を知っておくことです。自身が服用している漢方薬に起こる可能性のある副作用について知っておくことで、その症状が出た場合に、医師や薬剤師に相談し、服用をストップする、又は薬を変更するなどの対応をとることができます。
漢方薬を有効活用するためには
漢方薬は、漢方医学に基づき、生薬の配合や用いる条件も細かく定められており、日本においては治療効果のある医薬品として認められています。実際、漢方薬は現在、医療機関で処方されるだけでなく、ドラックストアなどでも購入することができ、身近に使われています。
漢方薬は、複数の生薬により、多くの有効成分が含まれているので、特に、複数の病気や症状に対する治療に有効だと言われています。最近では、動物病院の中にも漢方薬を使う病院もあり、使用の幅も広がっています。
漢方薬を有効活用するためには、病気や慢性的な症状を改善・治療する一つの選択肢としてとらえ、医療従事者やネットなどから必要な知識を集めた上で判断・服用することが大切です。
まとめ
漢方薬に副作用ってあるの?
漢方薬の副作用とは
副作用の原因は
副作用を防ぐためのポイント
漢方薬を有効活用するためには