疲れたときに食べると元気になる食材。正直なところ疲れたときには食べるのも嫌になってしまう事がありますが、食べることによってその疲れが少しでも回復したら嬉しいことです。季節によって疲労がたまりやすくなることもあります。
疲労回復 の 食べ物 で、健康的な毎日を過ごしたいですね。
バランスの良い食べ物で疲労回復
ビタミンB1不足の疲労
ビタミンB1は炭水化物(糖)をエネルギーに変えるときになくてはならない栄養素です。ビタミンB1が不足していると効率的に糖質代謝ができなくなるために、疲労感や倦怠感、食欲不振を招きます。
そこでしっかりと摂取しておきたいビタミンB1ですが、この栄養素が多く含まれているのが「豚肉」です。なんと牛肉の10倍ものビタミンB1が含まれているので、積極的に食べたい食材です。でも食べ過ぎは逆効果になってしまう場合もあるようなので、適度な摂取を心がけましょう。
ビタミンB1には他にもストレス軽減の働きがあります。身体の疲れだけではなく、精神的な疲れにも効果がある豚肉は疲労回復のマスト食材になりそうです。
クエン酸で疲労回復
私たちを酸化させていく活性酸素の存在を知っていますか? エネルギーを作るためには栄養素と酸素が必要ですが、酸素はエネルギーを作るための化学反応に使われています。その過程で発生する不安定な状態の酸素のことを活性酸素と言います。
活性酸素が増え、細胞がダメージを受けることで老化が促進され、さまざまな生活習慣病を引き起こしたり、皮膚の老化の原因にもなるのです。筋肉細胞がダメージを受けると肉体的な疲労へ。神経細胞がダメージを受けると精神疲労につながると考えられています。
そのダメージを修復するために必要なエネルギー源を産生しているのが「クエン酸回路」という働きです。この働きを活性化させるのにクエン酸が役立てられています。つまりクエン酸を摂取することでより効率的にクエン酸回路を回し、その結果疲労回復が期待できるのです。
ではそのクエン酸を含む食材にはどんなものがあるのでしょうか。
まず真っ先に思い浮かぶのは「梅干し」です。口に入れたときのあの酸っぱさは疲労回復につながる味なのです。
その他にもクエン酸は「トマト」や「グレープフルーツ」「レモン」などの柑橘系にも豊富に含まれています。スポーツ後にオレンジジュースを飲むというスポーツ選手がいるのもクエン酸による疲労回復の意味があるのでしょう。
さらにトマトに含まれるリコピンには活性酸素を取り除いてくれる効果もあるとのことです。
このように疲労回復に効果的なクエン酸ですが、1日に1回摂取するよりは数回に分けて摂取した方が効果的です。ビタミンB群や炭水化物(糖質)と一緒に摂取することでも相乗効果が得られるので、やはりバランスを考えた食事が疲労回復には大切です。
硫化アリルの効果
続いて疲労回復に効果的なのは「玉ねぎ」です。玉ねぎの成分の中でも硫化アリルという成分はビタミンB1の吸収を促進する働きがあります。硫化アリルとは、玉ねぎを切った時に目にしみて涙が出てくる現象を引き起こす辛味成分です。
この硫化アリルは精神疲労にも効果があるので、積極的に摂取したい食材です。玉ねぎはあまり火を通しすぎず、水にさらしすぎず、できるだけ硫化アリルを失わない状態で食べるように工夫してください。
酵素で疲労回復
その他、疲労回復できる食べ物と考えると果物が有効です。パパイヤ、パイナップル、キウイ、イチゴなどには酵素が多く含まれています。この酵素が疲労回復に重要な効果があるのです。
身体の中の酵素が不足すると新陳代謝や免疫力が下がり、栄養素をエネルギーに変えることができなくなり、結果として疲れやすい身体になってしまいます。
しかし酵素は熱に弱いため、加熱してしまうと簡単に壊れてしまいます。生のものを食前に食べるのが効果的です。
他にも納豆や醤油、キムチやヨーグルト、チーズなどの発酵食品にも酵素が含まれていますので、疲れた時には意識的に食べてみるといいかもしれません。大豆にはさらにレシチンという成分が含まれており、ストレス解消や疲労回復にも効果があります。
定番のにんにく
疲労回復と滋養強壮といえば、定番のにんにくです。疲労回復でにんにくに期待されるのはビタミンB1の吸収を助けるというところです。ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に食べることで相乗効果が高まりまるということですね。さらには活性酸素を除去する効果もあるとのこと。
にんにくはそれだけでたくさん食べれるものではないですが、さまざまな食材と組み合わせることでその効果を発揮します。ここまでご紹介した食べ物はたくさんありますが、やはり結局はバランスの良い食事をしっかりと摂ることが疲労回復には大切だということが分かります。
疲れたから食べない、食べる元気がない、ということを意識的にやめ、健康的な食生活を送り、疲労を回復させて疲れにくい身体を作ることを心がけていきましょう。
まとめ
バランスの良い食べ物で疲労回復
ビタミンB1不足の疲労
クエン酸で疲労回復
硫化アリルの効果
酵素で疲労回復
定番のにんにく