鼻洗浄 はコツさえつかめば誰にでも取り組める効果的な健康法です。最初は抵抗を感じがちですが、習慣化するとハミガキのように毎日欠かせないステップになります。
長年にわたり続けながら、健康効果を実感している人も多いので是非試してください。
鼻洗浄は健康習慣!
鼻洗浄の効果
鼻洗浄は、鼻みず・鼻づまり・蓄膿症・アレルギー性鼻炎・花粉症・後鼻漏症候群・上咽頭炎・中耳炎・ノドや目のかゆみ、などの症状の緩和や、風邪の予防に効果があるといわれています。
細菌やウィルス、膿などを体外へ排出することにつながるので、正しいやり方さえ身につければ、うがいや手洗いのように総合的な健康管理の一貫になります。
具体的には、鼻を直接洗浄することで鼻づまりが解消されます。鼻づまりが原因で睡眠障害を抱えていた人もよく眠れるようになりますし、爽快感が精神面にも作用し、うつ病や自律神経失調症などにも一定の効果があるといわれています。
また粘膜に付着した異物を高確率で除去するので各種疾病の予防になり、自浄作用をうながし、粘膜の乾燥も防げます。そのため炎症が治まるので、鼻水を止める効果があるのです。
鼻洗浄の種類
鼻洗浄には、洗浄液を直接鼻から注入して口から吐き出す通称「鼻うがい」と、スチーム吸入器を用いた方法とがあります。
まず鼻うがいですが、海やプール、シャワーなどで水を鼻から吸い込んでしまった時のツンと痛む感覚や、昔から鼻うがいを行っているお年寄りの中には嗚咽のような音を立てる人がいたことなどから、苦しいのを我慢しないといけないと誤解している人もいます。
しかし、正しく行えば鼻うがいはまったく痛くありません。
一方、微細な霧状の洗浄液を吸入し、咽頭部まで洗浄できるスチーム吸入器を用いた鼻洗浄や、ミストを吹きかけて鼻から吸い込む携帯用の洗浄機などもあります。
吐き出さずに鼻をかむだけの手軽なものもあり、外出先などでは重宝します。また無痛でリスクが低いので、子供やお年寄りのいる家庭に推奨します。
鼻うがいのやり方
大前提として、鼻うがいは体液と同じ浸透圧の液体を用いるもので、真水を使うものではありません。市販の薬は専用の容器に入っているので使い勝手も良く、初心者にはオススメです。
しかしご家庭でも0.9%の生理食塩水を作って簡単に取り組むことができます。1リットルの水を沸騰させて冷ましてから、9グラムの塩を溶かし込むだけで完成です。清潔な容器にいれて24時間以内に使い切るようにします。
鼻から吸い込むことに抵抗を感じる人は、食塩水を多めに作って洗面器を使って練習するとよいでしょう。この時人肌の温度にするとより楽です。
顔ごと洗面器に近づけ、片方の鼻穴を指で押さえ、反対側から食塩水を吸い込みます。中耳炎を防止するために、うっかり飲み込んでしまわないように気をつけてください。
飲み込まないようにしばらく息を止めてから、ゆっくりと鼻から水を出します。これを左右両方試して、感覚を覚えてください。
次の段階として、鼻の奥に溜めた水を、飲み込まずに、口から吐き出す練習をします。痛くないことと、鼻から入れて口から出す流れを身体が覚えれば、それ以降は少量の薬液や食塩水でも十分な鼻うがいができるようになります。
必ず片方ずつ行うことと、使用後の器具を清潔に保つこともポイントです。
注意点
ごくまれに、注入中に水が耳に回って中耳炎を引き起こしたり、水道水をそのまま使ったことで、微量の細菌や微生物が脳に感染し、原発性アメーバ性髄膜脳炎を発症することがあります。やり方を間違えないことや、器具を消毒して乾燥させておくことが大切です。
また乳酸菌を配合した細粒の内服薬を混ぜ込む方法なども流行していますが、メーカー側は鼻洗浄を想定してはいないので自己責任になる点を忘れてはいけません。
殺菌力を期待してうがい薬を鼻洗浄に利用し、粘膜が炎症を起こしてしまった例もあるので、あくまでも専用の商品か生理食塩水を使用することを心がけてください。
インフルエンザや伝染性のある疾患が流行している時や、花粉の飛散がいちじるしい時などは、鼻洗浄だけでは効果は不十分です。手洗いやうがいを敢行し、鼻洗浄時も衛生面に気をつかいます。
またやりすぎはかえって粘膜を傷つけたり、重要な免疫成分まで洗い流してしまうおそれがあります。おおよそ1日に3回程度を制限とします。朝晩の2回でも、続ければ鼻ストレスが緩和され、作業効率や睡眠の質も向上するはずです。
まとめ
鼻洗浄は健康習慣!
鼻洗浄の効果
鼻洗浄の種類
鼻うがいのやり方
注意点