「 肌断食 」とは、いわばお肌の初期化のことです。こどもの頃の何もしなくてもしっとりスベスベだったお肌に近づけるべく、肌本来の回復力を呼び覚まします。
スキンケアをしないことで肌を休めるための、秘訣と注意点を確認してください。
肌断食で赤ちゃん肌を取りもどそう!(前編)
肌断食の基本
化粧をしなくなったお年寄りの中には、現役世代よりも肌がきめ細かく美しい人が多く見受けられますが、その原理こそ無意識の肌断食生活であることが多いのです。環境の変化や日々のストレスに強い、しなやかな肌に生まれ変わります。
肌断食とは、「洗浄と保湿と化粧」というスキンケアの基本サイクルを一度リセットして、水で洗顔するだけで何も付けないお手入れ法です。
素肌を休めて健康にし、お肌そのものの治癒力を高めることが狙いです。肌細胞を活性化させ、皮脂の分泌をコントロールし、スキンケア商品に頼らずに潤うようになれば成功です。
普通のスキンケアでは、肌に過度の負担と栄養を与えすぎている場合があります。メイクはもちろん負担になりますし、それを落とすためのステップも強い刺激となります。肌に触ったり、こすったり、なでたりする行為の一切が、実は肌ストレスに繋がるのです。
また一般的にはコラーゲンやセラミドを与えて保湿としますが、付与される潤いに肌が頼ってしまうので、どんどんハリが失われます。それをクリームでフタをしている状態なので、毛穴が詰まってニキビの原因になったり、皮脂の分泌がコントロールできなくなることもあります。
しかし肌断食によって健康な肌が取りもどされると、角質層が水分をたくわえられるようになります。内側から弾むようなハリが生まれ、さらさらとした質感に近づけることができるのです。
肌断食の向き不向き
しかし、一切の肌負担を軽減することが理想なので、当然メイクはしないことが前提ですから、仕事の関係で差し障るという人もいます。UVケアも化粧品では行えないので、紫外線による肌ダメージも心配です。
化粧水も乳液も栄養クリームも付けないので、乾燥が気になる人や敏感肌の人などは、かえって肌荒れを引き起こしたり、肌の老化を早める危険性もあります。年齢や生まれ持った体質によって効果のほどはさまざまなので、安易に完全な肌断食をすることはおすすめできません。
肌断食に向いている人とは、日頃からあまりメイクをしないか、薄化粧で、スキンケアも簡素な人です。洗顔料と化粧水だけだった人なら、肌断食に突入しても心配するほどつっぱらずに、うるおいを自給自足できるようになるはずです。
逆に肌断食の効果が出にくい人は、厚化粧で外出頻度が高く、スキンケアにかなり投資してきたタイプの人です。栄養補給とピーリングのしすぎで疲労しているお肌はうるおいをキープする層が薄くなっており、肌断食の成果を実感するまで時間がかかります。
お肌の状態が良くなる前に、一旦荒れたり乾燥することも少なくありません。好転反応といって、このあと肌の生まれ変わりを実感できますが、人によっては予想以上に長い時間がかかってしまうのです。
また、アトピー体質や敏感肌など、生まれつき肌の弱い人にも肌断食は過酷です。保湿をしない生活には比較的早い段階で肌が慣れますが、紫外線や乾燥から肌を守ることで苦労します。
まとめ
肌断食で赤ちゃん肌を取りもどそう!(前編)
肌断食の基本
肌断食の向き不向き