減塩味噌汁などの減塩を売りにした商品が多く発売され、健康のために減塩することが定着してきましたが、最近では、減塩によるダイエット効果が注目され、減塩でダイエットする人が増えています。
減塩 による ダイエット とは、どのようなものなのでしょうか。
減塩によるダイエットで健康的に痩せる
塩分の取り過ぎは太る
日本人の塩分摂取量は1日平均約12gと、欧米の8gと比べて多くなっています。WHO(世界保健機関)が推奨する塩分摂取量は5g未満なので、それと比べても2倍以上になっており、塩分を取り過ぎている傾向があります。
塩分を取り過ぎると、高血圧の原因になり、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中のリスクが高くなり、健康を害するだけではありません。
塩分を取り過ぎると、体が塩分濃度を一定に保つため、水分をため込むようになります。塩分を取り過ぎるとむくむのはこのためです。むくみによって血管が圧迫され、血の流れが悪くなり、代謝が低下するため、太りやすい体質になってしまいます。
減塩によるダイエットの効果
減塩によるダイエットをするとどのような効果が得られるのでしょうか。主に3つの効果があります。
1つ目は、むくみの解消です。減塩することによって、体内の塩分濃度を減らすと、体が塩分濃度を一定に保とうと働き、水分を排出するため、むくみが解消されます。
2つ目は、ムダな食欲が抑えられることです。塩分の多い食事をとると、胃酸の分泌が多くなり、食欲が増進してしまうため、食べ過ぎてしまうこともありますが、減塩によって、通常の食欲に戻すことができます。
3つ目は、便秘の解消です。減塩することによって塩分を排出する際に、カリウムも一緒に排出されます。カリウムが体内に過剰にある場合は、筋肉が収縮しにくくなり、少なくなると筋肉が収縮しやすくなるため、カリウムの排出によって、腸の筋肉が収縮しやすくなり、便秘が解消します。
減塩によるダイエットの実践方法
減塩によるダイエットはどのような方法をとるのでしょうか。減塩によるダイエットは、3日間塩分を徹底的に控えるというシンプルなものです。塩分の目標摂取量は1日3gまでです。
また、3つのルールを守ることが重要です。
1つ目は、味の濃いものは控えることです。特に塩分の多いスナック菓子、加工品は食べないようにすることが必要です。料理する際は、醤油などの調味料の量を控え、スパイスやハーブなどを効果的に使うと塩分を控えても物足りなさを感じずに済みます。
2つ目は、水分を多く取ることです。体内の塩分を排出するためには、体内の塩分濃度を低くすることが必要です。水分を十分に取り、塩分の排出を促します。ただし、一度に多く飲むのではなく、少しずつこまめに飲むことが重要です。
3つ目は、カリウムの多い食材を意識して取ることです。余分な塩分を排出する作用があるカリウムを積極的に取ることによって、塩分の排出を促します。カリウムの多い食材としては、バナナ、アボカド、ほうれん草、納豆などがあります。
減塩によるダイエットの注意点
減塩によるダイエットには注意点が4つあります。
1つ目は、3日以上は行わないことです。塩分の過剰摂取は体に悪影響を及ぼしますが、適度な塩分は体に必要です。このダイエットは塩分を3日間、1日3gまでに抑えて体の中の余分な塩分を排出することで、体の中の塩分・水分を調節し、代謝を改善して、ダイエット効果を得るものです。ダイエット後は、通常の食生活よりも塩分に気を付ける程度の減塩を続けることで、ダイエット効果が維持しやすくなります。
2つ目は、暑い日や運動で汗を多くかく日は行わないことです。汗により塩分が排出されるため、塩分不足になりやすく、めまいや脱力感などの熱中症の初期症状が出てしまうことがあります。
3つ目は、妊娠中は行わないことです。羊水には塩分が含まれているなど塩分は胎児の成長にも欠かせないものです。極端な減塩は避けなければなりません。
4つ目は、何らかの疾患のある方は、事前に必ず医師に相談することです。3日間とはいえ、塩分を極端に減らすため、疾患によっては悪影響を及ぼす場合があるので、注意が必要です。
これらの注意点を守り、減塩によるダイエットで、健康で痩せやすい体質に改善し、健康的に痩せましょう。
まとめ
減塩によるダイエットで健康的に痩せる
塩分の取り過ぎは太る
減塩によるダイエットの効果
減塩によるダイエットの実践方法
減塩によるダイエットの注意点