現代社会でうつ病などの精神疾患を患っている方は一向に減ることがありません。その理由はストレスを多く抱えやすい生活スタイルにあると考えられています。
日頃からストレスを多く抱えている方は意識的に 副交感神経 を 優位 に作用させてリラックスすることで病気を防ぎ、身体を健康にすることができます。
副交感神経を優位に作用させて健康になる
副交感神経とは
人間の自律神経には交感神経と副交感神経があり、緊張状態や興奮状態にある時は交感神経が作用して、精神的に落ちついた状態、リラックスした状態では副交感神経が作用します。交感神経と副交感神経はバランスが大切で、偏りがあると身体に不調が現れます。
多忙でストレスを多く抱えている方は緊張や興奮状態にあることが多いので、常に交感神経が優位に作用している可能性があります。これは大変危険なことで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れたまま生活していると、いずれは精神疾患になる可能性があります。
自分は興奮状態に入っているので無理をしていることに気づかず、ある時、何かの拍子にダウンしてしまうことになります。そのため、多忙で常にストレスを抱えている方は手遅れになる前に意識的に副交感神経を作用させて交感神経と副交感神経のバランスを維持する必要があります。
日頃から多忙でストレスを多く抱えているかたは要注意です。
優位に作用させるには
副交感神経を優位に作用させる方法はリラックスした状態を作り出すことです。主に副交感神経が優位に作用するといわれているのが、睡眠、入浴、運動、瞑想、飲酒時です。睡眠時は脳や体が休まります。
入浴もお湯に浸かることでリラックス状態になりますが、温度が熱すぎたり、長湯をしたりすると逆に交感神経が作用してリラックス出来なくなります。40度ほどの適度な温度で長湯をしないことが大切です。
運動は適度なジョギング、ウォーキング、サイクリングが効果的です。激し過ぎる運動は交感神経を作用させてしまいます。
瞑想は近年において注目されていて、マインドセルフともいわれ、心身のリラックス状態を作りだすと、大手企業などで取り組んでいる所もあります。深く穏やか呼吸を意識することでリラックスすることができます。
飲酒も適度であれば良いですが、深酒をすると逆効果になります。ストレスが溜まっていると、つい深酒をしてストレス発散をしたくなりますが、これは気をつけなければなりません。良質な睡眠と入浴、適度な運動と飲酒が副交感神経を優位に作用させます。
意識的に優位にする
交感神経が優位に作用しているときの体は血管が収縮して、心拍数が増えて、筋肉が緊張状態にあります。
仕事や勉強をするうえでは交感神経を作用しているほうが良いのですが、体は無理をしている状態なので、休ませなければなりません。休ませるには副交感神経を優位に作用することで大切です。
副交感神経が作用しているときは筋肉が緩み、血管が広がり、心拍が穏やかになり、内臓の働きが活発になります。血管が広がることで体内に栄養や酸素がいきわたり、不要な老廃物や疲労物質を排出してくれます。
また、内臓が活発に働くことで体が正常に機能して病気になりづらくなります。
現代人の生活は長時間労働、通勤の満員電車、人間関係のストレス、テレビ、パソコン、スマートフォンなど交感神経が優位に作用していることが多く、ストレスを発散するための深酒や暴食も体へは逆フレンチ効果になっています。
そのため、意識的に副交感神経を作用させることが大切です。
日頃からストレスを多く抱えている方は良質な睡眠と入浴、適度な運動と飲酒、定期的な瞑想で意識的に副交感神経を優位に作用させましょう。副交感神経を意識的に優位に作用させることで交感神経と副交感神経のバランスが整い、疲れにくく、病気になりづらい健康な体になるでしょう。
まとめ
副交感神経を優位に作用させて健康に
副交感神経とは
優位に作用させるには
意識的に優位にする