一度なるとクセになりやすいのが便秘です。便秘になるとすぐに便秘薬を飲んでしまう方もいらっしゃいますが、それでは根本的な解決にはならず、また便秘をすぐに繰り返すことになってしまいます。
便秘は便がスムーズに出すことができないだけと単純に考えてしまいがちですが、実は筋力不足や運動不足、栄養バランスの乱れやストレスなど体や心の危険信号と考えるべきです。
そんな心身から発せられるシグナルである 便秘 を、薬を使わず自然に 解消 する5つの方法をご紹介します。
つらい便秘を解消する5つの方法
便秘の解消法その1「マッサージ」
便秘がちな人は内臓が冷えていることも少なくないため、その状態を手軽に改善できる手の平マッサ―ジを行うことをおすすめします。
まず手を温かくし、マッサージ用のオイルを手に取り両手でこすり合わせてなじませ、おなかを時計回りに丸くさすっていきます。
強く押しすぎないように注意し、軽く押す程度で優しくなでるように20回程度ぐるぐるとマッサージするだけで十分です。
また、おなかだけでなく背中側もマッサージを行うとさらに効果がアップします。
まず同じようにオイルを手になじませ、背筋をまっすぐに伸ばした状態で腰から背中にかけて手の平全体で上下にさすりましょう。
おなかまわりや腰から背中に掛けての血行を良くし、刺激することで自然な便意が起こりやすくなります。
入浴後など体が温まっている状態で行うとさらに効果的です。
便秘の解消法その2「つぼおし」
血行不良や腸の動きの低下、冷え性などさまざまな要因から便秘になってしまうので、つぼおしをして体のめぐりや臓器の働きを良くするよう働きかける方法も便秘解消に効果的です。
まず一つが万能のつぼといわれる「合谷(ごうこく)」とよばれる手にあるつぼです。
親指と人差し指の付け根の骨が交わる部分を反対の手の親指と人差し指でつまみ、3~5秒押して1秒休みを1セットとして5セット程度行います。
また、ストレスによる便秘なら、「神門(しんもん)」が良いでしょう。
手首の内側の関節部分の小指側にある骨と筋の間のくぼみにあるので、反対の親指でつぼ部分を少し痛みを感じる程度の力で30秒ほど押します。最初に左手、次に右手の順で行うのがポイントです。
手にあるつぼは、テレビを見ながら、仕事をしながらなど「~しながら」できるのでとても便利です。ほかにも便秘改善・解消に効くツボはありますが、手軽に続けるならやはり手のつぼがもっとも手軽で続けやすいため、気が付いたときにつぼおしするように習慣づけるようにしましょう。
便秘の解消法その3「運動」
誰でもすぐにできる便秘解消に導くとっても簡単な運動がゴロゴロうつぶせ寝です。
床の上にうつ伏せに寝て10分そのままの姿勢をキープしたあと、左右にゴロゴロと寝転がるだけの運動ですが、これだけで腸のなかに溜まっていたガスを動かし、小腸や大腸を刺激してぜん動運動を促すことができます。
テレビをみながら、本を読みながらなど手軽にできるのでぜひお試しください。
便秘の解消法その4「水分」
忙しくて日常的に水分不足になっている方も、適度な水分が便まで回らずにカチカチになることで便秘になりやすくなっているので、日ごろから水分を積極的に飲むよう心掛けてください。
冷たすぎる水分は内臓を冷やして血行を悪くしてしまうため、常温か温かい水を1日に1~1.5リットル程度を目安に摂るようにしましょう。
便秘の解消法その5「食生活の見直し」
便秘がちな方は、普段の食生活が乱れていることが多いので、食生活の見直しをしましょう。
まず、食事の内容面では、不溶性・水溶性双方の食物繊維や、腸内環境を改善するために役立つ善玉菌を増やす発酵食品、さらにビタミンやミネラルもバランスよく食べるようにしましょう。
また不規則な食事も腸に想像以上に腸に負担を掛けてリズムを乱してしまうため、忙しくてもきちんと時間を決めて食事を摂るようにしましょう。
まとめ
つらい便秘を解消する5つの方法
便秘の解消法その1「マッサージ」
便秘の解消法その2「つぼおし」
便秘の解消法その3「運動」
便秘の解消法その4「水分」
便秘の解消法その5「食生活の見直し」