「サプリメントの効果はどのように決まっているのか(前編)では、」ビタミンB1やビタミンDを摂取することの必要性についてご説明いたしました。後編では、 サプリメント の 効果 として気になるDHA、EPA、またコンドロイチン、コエンザイムQ10について効果を検証いたします。
サプリメントの効果はどのように決まっているのか(後編)
DHA、EPAに関して
DHA、EPAはαリノレン酸から体の中で合成することができますが、αリノレン酸は体の中では合成することができないので、広い意味での必須脂肪酸と呼ばれています。
欧米人に比べて日本人のDHA、EPAの摂取量は高くなっています。DHA、EPAは脳細胞の成長時に必須の栄養素ですので、小学生の知能指数を日本人と欧米人と比較すると日本人の知能指数が高くなっています。しかし、成人での知能指数では差がありません。
αリノレン酸は主に魚類の資質から摂取することから、サバ缶、マグロ缶等を油も一緒にサラダとして食べていれば特にサプリメントとして必要はないという説もあります。
しかし、魚類の乱獲による魚類資源の減少、海洋汚染の影響があることから、今後はサプリメントとしてとる可能性があります。
コンドロイチン
コンドロイチンには医薬品とサプリメントが存在します。医薬品のコンドロイチンは処方薬ではないので、保険が利きません。しかし、医薬品の場合には効果が臨床試験によって効果が確認されています。サプリメントの場合にはコンドロイチンが入っているだけです。
サプリメントのコンドロイチンで効果がない場合には医薬品のコンドロイチンを使うと効果がある場合があります。医薬品より高価なサプリメントもありますが、これはあまりお勧めできません。
コエンザイムQ10
厚生労働省は「いわゆる健康食品」(サプリメントのことです)の過剰摂取について食品健康影響評価を行っています。
コエンザイムQ10は心臓疾患の医療用医薬品として1日30mgの用量で認められている一方、サプリメントとしては1日推奨量が30~300mgと多くなっていることから食品健康影響評価が行われました。結果はよく分からないという結論でした。
結果としてはサプリメントとしてのコエンザイムQ10のサプリメントには大量長期摂取条の安全性は不明であるとの商品に記載することる健康被害事例の収集を徹底的に行うことを製薬会社に指導しました。
まとめ
サプリメントの効果はどのように決まっているのか(後編)
DHA、EPAについて
コンドロイチン
コエンザイムQ10