漢方薬とは古代の中国で生まれ日本へ伝わり、独自の発展をして古くから現代まで受け継がれてきた伝統的な医学の一つです。天然の生薬を組み合わせて薬を処方する方法で病気の治療や最近では予防で飲んでいる方も多くいます。
そのような 漢方薬 ですが、間違った 飲み合わせ をすると身体に悪い影響を与えるといわれています。正しい知識がなければ健康に害を及ぼす可能性があります。
漢方薬の間違った飲み合わせは身体に悪い
飲み合わせとは
漢方の飲み合わせとは病院で処方された薬の残りと市販の漢方薬を一緒に服用したり、漢方薬を服用しながら別の薬を服用したりすることです。
病院で処方されたものが、残り僅かになり、市販で似たようなものを購入して合わせて服用すると、成分が異なるため飲み合わせによっては身体に悪い影響を与えます。
また漢方薬を服用している時に別の病気で新たな薬を服用する必要がある場合にも飲み合わせが危険な場合があります。そのような場合は必ず、医師や薬剤師に相談することが大切です。
効果の出すぎや打ち消し合う
漢方薬は複数の生薬の組み合わせによって効果を発揮します。分量などバランス良く含まれているので飲み方を間違えなければ良い効果が生まれます。
しかし、飲み方を間違えて病院で処方された残りと市販のものでの飲み合わせや、別の薬との飲み合わせは生薬のバランスが崩れて薬の効果が強く出すぎたり、効果を発揮しなくなったりすることがあります。
効果が強く出すぎて体調を崩す原因になり、効果も薄れてしまっては全くもって意味がありません。
特に病気の予防で漢方を飲んでいる方はサプリメント感覚で健康のために飲んでいるので安易に別の薬と併用してしまうことがあり、健康のために飲んでいるはずの漢方が体調を崩す原因になってしまう場合があります。予防で飲んでいる方も漢方は薬であるという認識を持つことが必要です。
副作用
漢方の飲み合わせによっては効果が強く出すぎて副作用を引き起こすことがあるというのは先ほど述べましたが、副作用を引き起こす身近な例を紹介します。
風邪を引いて漢方薬を飲んでいる時に生理痛などで解熱鎮痛剤を服用した時に漢方薬のバランスが崩れて強い効果を発揮してしまいます。それによってさらに体調が悪くなり風邪の症状を悪化させてしまいます。
また、高血圧の方で治療を受けていて利尿作用のある薬を服用している場合は甘草という成分が入った漢方薬を併用すると血液中の成分のバランスが崩れ、筋肉に異常が出ることがあります。
甘草という生薬は痛みを抑える作用があり、胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、喉の痛みを抑える漢方に入っているため、飲み合わせには気をつけなければなりません。
正しく飲んで正しい効果を得る
漢方は正しく飲めば身体に良い影響を与える薬ですが、飲み合わせを間違えると悪影響を与えます。漢方を服用している場合で他の薬や漢方を併用しなければいけない場合は必ず医師や薬剤師に相談することが大切です。安易な気持ちで薬を併用すると体調を悪化させる原因になる場合があります。
漢方薬は古代中国から伝わり、日本で独自の発展をしてきた薬で長年の実績があり、副作用も少ないといわれていて信頼することができる薬です。ただし、飲み方を間違えると大変な作用を起こす怖い薬でもあります。
近年では予防で漢方を飲むことが注目されていますが、サプリメントのような感覚ではなく、薬として飲んでいるという認識は必ず持って服用するべきでしょう。サプリメントとは違い、薬には副作用があります。それを理解して飲み合わせには気をつけなければなりません。
まとめ
漢方薬の間違った飲み合わせは身体に悪い
飲み合わせとは
効果の出すぎや打ち消し合う
副作用
正しく飲んで正しい効果を得る